さわんアジア衣料雑貨店

蓮布100%

ナチュラル(ベージュ系)
反物 : 92cm×275cmぐらい

蓮の繊維を丁寧に手で紡いだ糸で織られています。
濃いピンク色のハスの花が満開になった時が収穫の時です。
茎を摘んだら、その日のうちに繊維を取り出します。
糸が濡れているうちに24時間以内に処理しないと糸が切れてしまうからです。
小さな木のテーブルの上で、5本ほどの茎を同時に折ると「糸をひく」という形容そのままに蓮の繊維が出てきます。
その繊細な繊維を引き出して水でねじりながら手で巻きとり、よりあわせ丁寧に織り上げたものが蓮布です。
ヘンプのように見えますがしっとりとした独特の感触です。
60cm幅の蓮布を１ヤードを織り上げるためには蓮の茎が約32000本ほど必要だと言われ、非常な労力と時間のかかる貴重なものです。
10年ほど前よりタイで蓮糸織布の復活を模索した動きが始まっています。ミャンマーのようにタイでもかつては蓮糸織布を生産していたのですが、何しろその想像を超えるほどの手間によって徐々に廃れてしまいました。
時間と労力をかけて出来上がったとしてもそれだけコストが膨大にかかっているために非常に高価なものになってしまいます。ビルマと比べて人件費が非常に高いタイではなおさら。
今回のタイ産蓮糸織布はチェンマイのメーチェムで作ってもらった貴重なものです。